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アクティビスト、フェミニスト、クィアとして活動するとある外国大学関係者の生活の中からの視点。(C)flowfree 初めて寄られる方は、カテゴリ:管理人、の”こんにちは”を読んで下さい


by flowfree
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日本の問題としての牛肉輸入:自分で自分を守ろう

アメリカ・カナダからの牛肉輸入の話が色々とされてる。
akaboshi07さんのブログでのタダほど怖いものはない~フリーペーパーに気をつけようの記事では輸入される牛肉についての記事が人気のある無料の雑誌に書いてあって、その記事の影響についてのクリティカルな視点が書いてある。この記事はとっても良かった。

北米に住んでいる筆者としてはアメリカ・カナダの牛肉は日頃から食しているわけであって
もちろんここの牛肉全てが悪いとは思っていないし重要なのは検査や輸入のコントロール
だ、ということを伝えたい。日本にとっては輸入されるされない、という問題になるので
結構極論に繋がってしまう傾向になるのもわからないでもない。輸入される時点で検査を通った"良い質”の牛肉しか入ってこないはずで(*だけどその検査の基準に問題がある)それしか食されないはずだ。だが基準に問題があることが指摘されることがないなら、結果的に問題が出た時にそれは輸入元の問題だと思われるだろう。検査の基準やそれに関わる家畜の飼育の仕方や餌の不純異物の混合などの話も重要だしそれについて日本がどのような視点を持ち価値を付けていえるかということへの理解が当然必要だ。このままだと牛肉を食したい住民は常に安全性が確立しないまま食べることになる。というか、政府や企業、メディアなどの巧みな言葉の”宣伝・操り”によって安全性が確立しているに違いない、という勝手な妄想を植えつけられ体内で消化していく日々になっていく。

そして一般のアメリカ・カナダの住民にももちろん食に値する検査を通った限られた肉しか手に入らないからその点では日本の住民と同じだろう。一般に検査の基準などの知識を持っていたりそれを常にチェックできる住民は現実的にあまりいない。どこまでが安全で安全でないなどの境界線を引くのも難しいがどこの国も検査が通る、通らない食品というのはあるので
カナダ・アメリカの肉全てがヤバイと思われたらかなわない。だけど多少は個人でチェックできたり商品を見て選択できるということはあるので日常生活の知恵に取り入れて行きたい。

だけどまず以下のサイトの日本政府、国際食品検査基準や日本の肉食の
様々な使われ方が示してある記事にはかなり刺激されるだろう。
この記事を読むとやっぱり牛肉輸入の件は”アメリカ・カナダの問題、”というよりも日本の
政治的なコントロールに問題があるのが見えてくる。
国際的な食品に関する基準と日本の農林水産省の判断などにも
やはり日本国内の以前からある問題が重く関わっている。
もちろん、アメリカ・カナダの食肉の飼育や規制にも日本との違いがあって
問題も多いと思う。だけど輸入をしようとしている日本の関係者は
どこにまず目を向けて何に優先順位をつけるかが重要だろう。

売り上げに関連する企業との経済的コントロールか、
住民への安全性か、日本とアメリカや他国との政治関係か、
ブッシュとコイズミの関係か。これらの全てが重要視されている現在、
優先順位は住民への安全性が一番に行くべきだと思うのだが
現実的に言ってそれがかなり最後の方に持っていかれているのを
考えるとやっぱり市民一人一人が問題意識を持って自分で自分を
守るしかないのでは、と思えてならない。

私は既に卵については実行している。”フリー・ラン”という食用鶏が自由に走り回って
ストレスを与える環境を最低限に抑えようと努力しているファーマーの方たちの
ところの卵を買っている。その鶏の餌も麦だけを使用、などの科学用品を全く使っていない
”健康”な鶏とそれから生まれる卵、というのにこだわるようにしている。
一度値段に惹かれフツウの卵を買ってみたのだが
黄身はもちろん白っぽいし濁ってるしそれに変な匂いがした。
これほどにもフリーランの卵は違うのか、と再確認し二度とフツウのは購入していない。
時々生で卵掛けご飯なんてするからやっぱりこれ重要。

肉に関してもいつも目でわかる範囲での鮮度には気をつけているが
以下の記事を読み、これからは安い!て言葉だけで肉を買うのはやめたいと思ってきた。
いつもオーガニックのお肉を買うのも経済的に苦しいが
基本的に家でお肉をあまり食べない私はたまの肉はオーガニックにしてみようかな、
とも思ってきた。



さるさる日記 - きっこの日記にはもっとスゴイことが書いてある。政治的な関わりはもちろん全ての輸入産業にあるのだがここにはなかなか詳細に国際的な食肉産業の状態とそれに対する日本のお話がある。ここの内容は書いてはいけないので個人で読みましょう。
by flowfree | 2005-11-28 06:38 | 権力社会というもの