アクティビスト、フェミニスト、クィアとして活動するとある外国大学関係者の生活の中からの視点。(C)flowfree 初めて寄られる方は、カテゴリ:管理人、の”こんにちは”を読んで下さい


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カテゴリ:映画:政治関連( 5 )

映画の告知。もちろん私は行けませんが。
オリエンタリズム、という本を書いた超有名なクリティックです。
文学から社会科学まで多大なる影響を与えた人。
そして当人もアラブ系でアメリカに在住していたのでアメリカにとても
クリティカルだった。数年前に亡くなってしまったーとっても惜しい人物です。

これは値段高いし日本人が作った映画でもあるのでそのうち
もっと安く見れると思いますがサイードの家族(パートナーのようです)がゲストで来るようなので
これは必見でしょう。どなたか行かれる方がいたら感想聞きたいなあ。
しかしなぜに大江健三郎講演付き?これって余計だと感じるのは私だけ・・・?

『エドワード・サイード OUT OF PLACE 〜Memories of Edward Said〜』日本映画 佐藤真監督」完成記念上映会+大江健三郎講演会。
日時:2006年4月29日(土) 14時30分開場
   15時~「エドワード・サイード OUT OF PLACE」上映
   18時~あいさつ:マリアム・サイード
講演:大江健三郎「《後期のスタイル》という思想―サイードを全体的に読む―」
場所:九段会館 大ホール
入場料:当日券:4,000円/前売券:3,500円
※チケットぴあ(Pコード:551-978)にて販売中!
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by flowfree | 2006-03-20 19:13 | 映画:政治関連
観てしまった、イッセイ尾形主演で彼がテンノウを演じる
The Sun。
イッセイ尾形がそっくりに演じてる写真などはここでみられます。

なかなか面白いアプローチ。
フランス、イタリア、ロシア、スイスが合同で作った力作。
だけどほとんどはあのお方が宮殿内外で戦争中、どう過ごしていたか、
というのが観られるお話であまり合同作の強さが正直わからなかったが。

しかしイッセイ尾形、すげー!というのが初めの感想。
あのお方が歯を上下ガチガチさせず、あごも極力動かさないで
話す様子を物の見事に真似ている。これで、
ア、そういえば、あのお方こうやって話すなあ、って理解したほどだ。

アメリカ兵士はステレオタイプのままに、
”文化を理解せず、配慮せず、尊重せず、失礼極まりない態度”
を取っているがさて、ほんとにそこまでだったのかな、という気もしないでもない。

そしてこの映画を観ると、あのお方の言動や
マッカーサーとのコミュニケーションの仕方
をみて”ああ、もしかして皇居が狙われなかったのは
これが理由か・・・”などと思えてくる。
でも本当にあのお方は、それほどまでに、
”日本は一大事な現状に追い込まれているのに”
そうは思えない言動をマッカーサーに表していたのだろうか。

あのお方の言動の書かれ方もステレオタイプのように見えたが
(”結局天皇は〜”みたいにネガティブな捉え方)
さて、どうなんだろう。
色々な本がでているし、早速読もうと思った。
実は最近あのお方の親族が書いたという本を買っんだけど
荷物からまだ出していないのでネットで
探したらどーにもこーにも出て来ない。
なんででしょう。。。

ここは思いっきりネタバレになりますが・・・
あのお方が
自分は神ではない、人間だ、
と書記の人間に伝え、書かせたのに
それを確認しようと、その人物は?と聞くと
自決しました、という答え。
それを聞き奥さん役の桃井かおりは
スゴい鬼のような顔をしてあのお方役の
イッセイ尾形を睨む。
お付きの人役の佐野史郎にあのお方は
”君はもちろん(自決するのを)止めたんだろうね”
というとお付きは
”いいえ”
と答える。ここで映画は終わる。

そして映画のクレジットになるんだが
やっぱりロシアにスイスにフランスにイタリアが関わってちゃ
クレジットが長いのなんの、なっかなか終わらない。
だからその分ずっと映画の最後のシーンの意味を考えてしまう。

日本が関わって作らなかった映画、と思うと
そしてアメリカも入っていない、というと
ロシアやヨーロッパによる
日本とアメリカの当時の関係のステレオタイプ的な理解とも思えるし
西欧で流れている、外国語で読まれ書かれた当時についての
文献のみが主に使われたというのが予想できる。
もちろん、日本語が操れる方も関わっただろうが
日本にあるかなりの数の当時を分析、検証、説明した
文献をもちろん把握してないまま作ったのかもしれない。
いやもしかしてスゴく把握して作ったのかもしれない。
ただ、ちょっとステレオタイプ過ぎて私は納得ができなかった
内容だった。政治の映画としては西欧に都合が良過ぎるような。

でも俳優の演技(日本側の役者とマッカーサーの通訳の役者)
は素晴らしかった。あと雰囲気が昔の日本映画のようだった。
一つ一つの静かな行動をとても繊細に追っていて
意味のなさそうな言動が実はしっかり大事な意味がある、などと
わからせるゆっくりなストーリー展開。

西欧が力を入れて作ったテンノウの話、というものをみて、
ある一つの西欧の見解の仕方、というのが学べた気がした。
彼らの理解するまあ一部だとしても、
”第二次世界大戦中のテンノウ”
が観れた気がした。
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by flowfree | 2006-02-08 17:08 | 映画:政治関連
11月終わりにもやってたようなんだけどこの映画 日本国憲法という映画が実は先日私が書いた記事ある映画上映会に見る人間模様と憲法九条で観た映画だった。正直映画の内容を書くより人間模様にポイントをおきたかったので内容は書かなかった。それに内容を書くなら書く事がありすぎるので。映画のリンクでスケジュールが観れるので
機会のある人はどうぞ参加してみて下さい。
東京では9日、10日で後者ではフリートークもあるようなのでそれには興味がある。

色々と興味深い話があるが筆者としてはちょっとクリティカルな視点も入れたい。
一つはインタビューした相手が憲法九条作りに関わったオーストリア人の女性
以外に女性がいない、ということ。この女性ベアテ・シロタ・ゴードン
のインタビューはとても貴重で、
年配なのに流暢な日本語を使い、彼女の願いや当時の状況などの
話が心に伝わってくる。
ただ監督が白人男性できっとインタビューした相手は日本の戦争や政治に対する本を
出版したり政治を専門にしている人が主できっと監督が
知り合いだったりコネのある仲間なのかもしれないがもうちょっと多才な人間を
多面な分野からひっぱっても良かったと思う。
日本の憲法や政治に関しての本を出したりしている人でもとても面白くシャープな視点の女性もたくさんいて、
Norma Fieldなんていう教授もとても素晴らしいのに。
彼女らの意見も聞けなかったのは残念。
(*そういえば韓国の従軍慰安婦の女性達や彼女達と働いている人も
インタビューしていた。ただ彼女達は憲法九条自体を話すスタンスにはいなかった)

チョムスキーのちょっとしたコメントもあったけどそれほど頭に残るコメントはなかった
と感じた。やっぱり名前で観客を呼ぶのもアリだとは思うが最近はラディカルな話に
なるとチョムスキーの大安売りになるのでこれにも疑問が出てくる。

そしてやっぱり一番の疑問は沖縄の本を書いた(と言ってもそういう白人男は数人出てくるが)人が
”憲法九条自体が植民地主義政策の被害者への謝罪になる”
という意見だろう。これに被害者はどう感じるだろうか。
この意見についてもうちょっと映画の中で話さないと
フリートークをしてもこういう部分への批判的な話がでたりして
せっかくの問題定義をしている"いい映画”になる可能性のある作品が
バッシングされてネガティブな印象を残すかもしれない。
そこまでちょっと考えて欲しかったのだけど
まあそれでも全体的には良くやった!と思える作品で
また観たいと思った映画だった。
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by flowfree | 2005-11-30 09:42 | 映画:政治関連
b0058997_15231433.jpgAristide and the Endless Revolution (USA, 2005, 82 min) というドキュメンタリーを観た。
Aristideというのはハイチというドミニカに隣接する国の大統領だった人物。
貧乏で、路上で死んでいく人民の状況を向上させ、
金持ちを批判し、貧相を助けよ、ということを主張した人物らしい。
Aristideを批判的に見る物もいれば支持するものもいた。
彼はアメリカと手を組み、国を豊かにしようとしたが結局はアメリカに騙され、
国民を騙すことになり、さらなる惨事を招いたとも言われている。
Aristide政権は結局アメリカを始めカナダ、ヨーロッパなどの権力行使の国々に
潰され、それらの国から兵隊を送られ、何千人と人々は殺しあうようになった。

その間にあった事柄:

b0058997_15511594.jpg*ブッシュ親父が大統領の頃。アメリカの企業(スポーツ・チームのユニフォームやディズニー関係の服)の工場をハイチに
作りそれらの製品を一日一人50セント、1ドルという格安人権で作らせた。
*1800年代にあったフランスによるハイチの植民地政策と奴隷制度の後、ハイチが
払わされた何兆円という金額の返済をフランスに求める。
*フランスの政治家は”そんなお金はない、話し合いたいがそんなにお金をもらっていない”
*ハイチにいるアメリカ人の弁護士はかなり右に偏ったアメリカ右翼の存在とその関係を保つ権力国家を指摘。”フランスはそういっているが実際ハイチにスパイを送りこみ
金額を証明する文書を盗んだ。それだけ彼らは気にしているし恐れていることなんだ”
*アメリカは交流のうちにハイチに500億円ほどの金額を渡す、と約束。しかし
一度もそれについての金額は送って来ない。
*送っていないのにも関わらずアメリカ政府は”500億円分の1%の5億円分の利率を返済しろ”と要求。
*アメリカ政府にはハイチに880億円分の金額が送られた、と嘘の記録。
*カリフォルニア民主党の黒人女性のWater議員がしっかりとそれを共和党に指摘。
Water議員 ”500億をハイチに送るはずが一度も送っていないのは気が付いているのか。それに記録には880億と書いてある。”
共和党 ”ああ、それは手違いで・・・” 
Water議員 ”手違いなんていう言葉はもう聴きたいない。今まで散々言っていてこれらは明らかに・・” 
共和党 ”Water議員、もう一人が話す時間は過ぎてますので時間切れです” 
Water議員”あ、そう、どうもありがとうございましたっ!”
*アメリカは金は送らずハイチにたくさんの武器(数億円分)を送り与えた。

アメリカとの関係で国を豊かにしようとしたハイチの大統領も多くの矛盾や
混乱を招き、結局国内乱闘になった。ハイチの大統領はアメリカ政府の飛行機で
アフリカに送られた。そして別の大統領が選ばれた。

路上で飢えで死にそうな人民達。アメリカの悪口や現政府の悪口を
言うと路上で銃を持って見張っている兵隊に殺されるかもしれない、という
リスクを負いながらも話す。

*人によってはAristideは”物凄く貧乏”だった地位を”少し貧乏という地位”に変えようとしただけともいう。
*でも最低の地位の人間には子供を無料で学校に行かせられるようになった。
*食事も無料で食べられるようになった。
*一日1ドルとしても、安定した仕事を得られるようになった。

映画の上映の後、映画監督が招待されていたので観客の質問に答え話してくれた。
2003年にハイチ以外の政府の人間がカナダで集まり(ヨーロッパ、カナダ、アメリカ。ニホンはどうなんだろう?)これからのハイチを決めた、という(なぜに他国が決める?)
アメリカに弱い国々とそして植民地としてハイチを良く知るフランスが
ハイチという国をモノのように扱っていて、支配下に置いているのが一目瞭然。

たくさんの政治家の明らかな虚言にも開いた口が塞がらない。
(誤解のないように加えますがクリントン政権で働いていた人間はたくさん現在のアメリカ
共和党の無理解を批判。かなり細かい統計を使い、ハイチの政治状況と現在のアメリカの
矛盾行為を指摘していた。つまりクリントン政権はかなり違った関係を持っていたようだ)
あまりハイチの政治のことを知らなかったがこれからはさらに興味が出たし、
アメリカはこえー、アメリカ政府よ、無くなってくれ~っと更に感じた映画の一つだった。
こういったドキュメンタリーはたくさんあります。観ないとほんと学べない。
観てもわからなくても多少頭に残る。もっと知識を増やしたい。
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by flowfree | 2005-10-12 16:00 | 映画:政治関連
アフリカのある町のドキュメンタリー、Darwin's Nightmareを観た。これは階級の低い人口の多いところの川に1970年代ごろある人物(明らかにされてはいないが植民地政策に関連する白人)がNile Perchという2mほどある魚を放って以来、魚は増え、現在は大漁に捕れ、工場もできれば人も何千人という人も雇われ、町はかなりの救いになり、その魚は
ヨーロッパを中心に日本にまで送られ買われてビジネスに発展した。が、その背景にはいったい何が。。。というのを人への日々のインタビュー、雰囲気、状況から映し出しているもの。

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今まで生きるのにも苦しかった地元民。そして何千人と働けるようになったが、それでも仕事が得られない大人、子供は大勢いて、女性は売春をする。学校の先生だった男性も現在は漁師を指示する役をしていてその町の貧富の差を切々と語る。

しかし問題が出てきた。このナイルパーチという魚がどでかく、他の魚をたくさん食べてしまうため、海の中の生き物が生きていくために必要な微生物などなど、色々な食物連鎖が壊れ、海はおろか人間の生きていく環境にも影響を起こしている。アフリカの数々の町を行ったりきたりしている植民地政策内の白人がこれは大変だ、と記者会見を開く。地元民は笑いながらもちろん頭にいれておく話だけど。。。とみながもうどうすることもできない、というように笑い出す。魚を持ってきたのは彼らたちではないが、それをロシアの人物がビジネスにして何千人と雇い、ヨーロッパと仕事もしているのだ。

そんな状況をオーナーは黒人はみんな怠け者で仕事をしない、という。しかし映像では夜中に魚工場のパトロールをしている人物が一日一ドルでやっている、と話す。仕事がないし、この仕事も前回働いていた人物がばらばらに体を切られ殺されたから自分にまわって来たんだ、という。自分は以前戦争に行ったがそのときは金にもなったし教育も得られたからどれだけ良かったか、と話す。戦争のおかげでお金も入り、食事も出来、教育も受けられるのだから戦争があったほうが良いに決まっているだろう、と。人を殺すから勝てるんだから殺さないといけないときは殺すしかない、と。自分は何も怖がっていない、と。

ホームレスの子供たちは炊いたお米を素手で取り合いし、殴り合いの喧嘩。つらい日々でなかなか眠れない状態をプラスチックを火で溶かして吸うことで眠るようにしている、という。そのプラスチックとは魚を出し入れするときに使う発泡スチロールだった。浜辺でご飯と炊いたものと同じであろう火で発泡スチロールを溶かし友人同士で吸って眠りに入る。

そして町の売春婦(一人は撮影の時期にオーストラリア人に殺された)、魚を飛行機でヨーロッパ中に運ぶロシア人達、そして新聞、テレビを読むアフリカ人はまず飛行機は空っぽのままアフリカに来てそれから魚を積み込み離陸する、という。しかし、少しずつ判明した。実はロシアから爆弾、銃、戦車・タンクなどをアフリカに運んでいるのだった。これが魚のビジネスとの引き換えになっているようだ。
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魚も身を落とし、骨と粗だけになったらごみにとして持ち出されるがその何千トンともいうものを干してさらに油で揚げて、日本も含めた世界に売りに出されるという。しかしその粗の部分の魚はカートで運ばれ、ドサッ、とそのまま土の上に山積みされる。そして生のグチャグチャのままに干される用の木に片目の潰れた女性が置いていく。しかし、数が数だけに、着いたものを数人ですぐに干せないのであろう、土の上にはまだまだどっさり何メートルを先まで粗は置かれ、魚は蛆虫だらけ。そして裸足で働いている女性の足にも蛆虫はまとわりついている(きっと靴を履いても蛆虫だらけになるので裸足にしているのだろう)。そして仕事があって良かった、と感謝をしている。ただ、そこで働いていると魚から出てくる酸(腐ったもので)が目にしみて来て目が痛くなり、潰れた、という。この状況を見ると仕事がほしくてしょうがない黒人が大勢いるのは明らかだ。

そして最後にロシア人のパイロットが少しだけ、と告白。自分はタンク(戦車)をアフリカに持ってきて、魚をドイツに運び、ドイツでぶどうをロシアに持ってくるんだ、と。クリスマスプレゼントにロシア人の子供はぶどうをもらい、アフリカの子供は銃をもらうんだ、と話すものがいた、と。でもこれはビジネスだ、と。”自分は世界中のこどもに幸せになってもらいたい、とは思う。だけどどうやっていいかわからない。。。。。”下を向き、もうこれ以上の言葉は出せない、といった。

植民地政策というものはいつも戦争や性、金がかかわっている(Cynthia Enloe シンシア・エンローという学者はこういった視点から研究を続けている)。このアフリカで武器が持ってこられたのもアフリカだけで使われるのではなく、その場所の警備が甘い、ということで色々な国が持っていっている、という。日本にその魚が送られ売られている、という話からいってもこの政策は他人事ではないだろう。しかし直接に手を下しているものたちにどれだけ選択があるというのか。戦争を望む人物、文化の背景というのはとても複雑で力のある人物・国からの影響は計り知れない。
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by flowfree | 2005-06-17 14:52 | 映画:政治関連