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アクティビスト、フェミニスト、クィアとして活動するとある外国大学関係者の生活の中からの視点。(C)flowfree 初めて寄られる方は、カテゴリ:管理人、の”こんにちは”を読んで下さい


by flowfree
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SMという文化

いやあ、negativeな面ばかり書いたり見たりしているととっても休みたくなったりする。筆者は実はサブカルチャー的趣味が転じて学問に入ったので実はオタク的趣味が多い。学問の色々な領域に興味があり、趣味、オタク活動と同時に人権活動もやっていたりするのもどうにか繋がっているのである。映画関係のグループにも関わっているし、セクシュアリティー関連の研究にもいくらか没頭していた時期もあった。

大学というのはセクシュアリティー研究が広くできるところになってきた。
北米でもcultural studiesなんぞという分野の影響でここ10年でどれだけ学部が増えたか。しかし、cultural studies/post colonial analysis なんぞが流行って、その性質が理論をベースにしているものであるという影響で、理論の権威的思考がその分野、学部の議論のスタイル、論文の構造に影響しているだけではなく、学生や教授の人格傾向にもでてきている気がする。というか完全にでていると筆者は思うし、これは権力/権威を批判的にみれる学校関係人物だったらあまりに明らかなのであり、良く会話にでるのだ。

ということでカルスタ姉さん、兄さんの偉そうなことといったらない。
日本でもそういった方たちと会ったことがあるが日本の方たちもなぜか
高そうな服を着ていて意味がわかっているのかわからない英語の単語を並べ、
こちらで暮らしている私たちには理解のできない英語だったので日本のそういったカルスタ権威文化が許した、創造したそこだけで通じる文化英語、という風に理解したほうがいいのか、と困ったこともあった。

まあ、とにかく、そんななかクイアの教授、学生もカルスタには多い。日本もそうらしいが北米は明らかにそれがみえたりする。そういうこともあり、授業ではクイアについての本なんぞは必ず読まないといけない環境になっている所が多い。

クイアというのはちょっとgoogleで検索すればゲイ/レズビアンサイトをやっている方たちが時間をかけて説明して下さっていると思うので良くある見解は省くが、ここで持ち出したいクイアの部分は”ふつーとは違う”(これも説明長くなるので省く)セクシュアリティーを持っていると感じる方やふつーとは違うセクシュアリティーを”演じる”(practice)方、だ。この後者というのは異性愛、同性愛、かんけーない。例えばasexual(性というものに全く興味が無く、性が無い、などともいう人)の方たちでもクイアだし、ふつーと違う性行為をするかた(SMなど)もクイアだ。まあなんでもアリ、っていう人もクイアなんだろう。人形フェチのオタクさんたちも性的には立派なクイアでしょう。

筆者は自己をクイアとみてるがそれは色々な意味であり、いつか機会があればシェアしたい、と思う。ここではちょっと筆者のサブカルへの愛を満たしてくれる日本の素晴らしい番組タモリ倶楽部のサイトを紹介。筆者がなかなか見られないこの番組のレビューが読めるのだ。そこでガチャガチャ(今ではガチャポンというらしい)ででてくる人形でSM人形の話があったらしい。これは読んでいて関心した。こんなことをやるのはほんと日本だけでしょうねえ。きっとクイアの人間を対象にしているんだろうけど出演者の興奮状況を想像するとクイアというよりふつーのおっさんたちも興味があるようだ。

北米で縛られている女性などの小さい人形をみて興奮している男性はやはりクイアでしかなしし、結構ヤバイ、と見られるだろう。でもそれを日本人同士でおおーっ!と見ているのは結構許せるのはクイアの文化差異からくるものなのか。

まあしかし、日本ほどSMがカジュアル化されているところは他にあるだろうか。
こちらでsmというと学問的に学んだ人たちが驚きながら質問したいけどできない、みたいな状況に陥り、既にクイアのidentityがある人たちは得意げなのである。

そういえば筆者の町のケーブルテレビではxxx、というクイアコミュニティーをいくつかの町で追って毎週続きを放映するリアリティ番組がある。実はこの半分以上が筆者の町のクイア(drag queen, sm etc)を追っていて、画面ではモザイクが付いている人物とそうでない人物がいるんだがあるモザイク男性はすぐ誰だか分かってしまったことがある。その人物は立派な筋肉もりもりのゲイで、ゲイパレードやイベントがある度に脱いでくれる?優しい兄さんだった。しかし筆者はSMにはまってる人とは知らなかったのでおおーと反応。かなり体が太っている、皮のワンピースを着た女王様に裸で背中を打たれていた。じつはこの兄さんの背中は前からなんか違うな、と見てわかるので(なんか皮膚がキラキラしてる、っていうか)まあ、生まれつき、とかそういうのかと思っていたが良く考えると動物の皮を靼る(何度もシゴクというかスリへす)とそうなっていう感じにもみえる。ということはあの背中、ムチで靼られ、その他(ロウソクで熱い温度で何度も靼られ、など)などの繰り返しの結果のキラキラした皮膚、だったのか。う〜ん、深い(?)。

とにかく、そんな番組を見ると、やっぱりどこぞのイベントで見た事のある大きなお姉さんが女王様に裸で"さんきゅー、ますたー、さんきゅー”なんて言ってたりしてちょっと理解を超えたりしている。そしてそんな方たちをいじめてあげている女王様が涙して、”私は私のご主人様に逃げられてしまったの”なんて訴えていたりして。そしたらそれこそハードゲイ、という雰囲気の怖そうなおっさんで身勝手で暴力が好きなだけでは?とみえる人がどうしてその女性が自分にとってはいらない人物かさらっと話して冷たい言葉をかけて、その女性を号泣させ、家をでていかせ、というドラマになっていた。なんじゃこりゃあ、という気もするがSMちゅうのは不思議。実際に生活の中の関係がsmだったらかなりの人はやっていけないでしょう。人形をみて興奮するのが体に良くて?、安全で、健康?で、病気も子供も、身体的、精神的の傷もできずにいいんでしょうねえ。

強引に大学に関連づけするとこっちで女性学に在籍する白人でレズビアン生活をしている方だとたいていはsm経験があるのではないか。移民してきたばかりのアジア系レズビアンはそういうのまで行ってる人はあまり聞かない。筆者のある指導教官だった人物は自分でfemme(ネコ)というが(いつもお化粧をきれいにし、足をみせたり、肌をみせたり、とせくしーだったが)気性がものすごく激しく、自分がコントロールする側(要求というか命令じみたわがままばかり)でいないとだめで、パートナーはいつも優しそうなbutch。学生だった筆者はそのfemme指導教官にSのごとく怖くて厳しい思いばかりさせられていたのだが(未だに怖い)当人はSをコントロールするMらしかった。というように学校というところ、教授と生徒ですでに力関係が設立しているのに実際のsmが入るともっとこえ〜という話、だったのかな。ま、たまの息抜きです。以下はタモリ倶楽部の空耳アワーをアップしているサイトです(筆者はデスメタルの空耳が一番好きだけどそれを真似しているタモリにまた感動)。

◇◆週刊ソラミミスト◆◇三||ヽ(`Д) Hot Rockin' !!
by flowfree | 2005-06-09 18:16 | queer