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アクティビスト、フェミニスト、クィアとして活動するとある外国大学関係者の生活の中からの視点。(C)flowfree 初めて寄られる方は、カテゴリ:管理人、の”こんにちは”を読んで下さい


by flowfree
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石井輝男監督:エログロセンスが光った元祖?サブカル師匠

なんとなんと、この日が来てしまった。。。
網走番外地、などヤクザなマッチョな男性像も描き、徳川女系図、などの過激な女性の性像もシリーズ化し、60、70年代の反政府観念もたっぷり入れ込み、そういった活動をしていた舞踏家などの表現者もふんだんに参加させていた映画(以下の写真)を作った
石井輝男監督が亡くなってしまったのだ。
実は筆者が関わっている映画祭に彼を呼ぼうと試みたのが2、3年ほど前。
その頃は石井監督は飛行機嫌いで病弱ながらもイタリアの映画祭に呼ばれたり、
東京の自宅でイタリア人の映画監督志望のニイチャンを居候させたり。
筆者が石井監督側に連絡をしたこともあった。
出品して欲しかったのは筆者が大好き?なこの作品。
石井輝男監督:エログロセンスが光った元祖?サブカル師匠_b0058997_18172511.jpg

『恐怖奇形人間』(69)。

でもこれはビデオになっていないため、海外で上映するには
どでかいテープになったり、そのため見本が見せられなかったり、と
かなり手こずり、話が進まなかったのだ。
あ〜あ・・・と結構落ち込みながらも、イタリアの映画祭関係者に
アドバイスをもらったりしながらも話を進められる策を練っていたのだが。
病状も悪いって知っていたけど・・・
10月21日にボックスセットが発売される予定だし、
監督の追悼映画祭も10月に行われるらしい。
この頃に帰郷したいなあ・・・
それで亡くなっても彼の作品を海外で見せられるよう頑張る事にする。

umepochiskyさんのブログではSMの縄師、明智伝鬼先生の悲報を知ったけどそれもショックだった。
日本の縄師の代表だった人物が亡くなっていき、
エログロ映画、またはカルト映画の大御所の石井輝男監督も亡くなる
となると時代を考えざるを得ない。

最近あったクイア映画祭で水フェチ, 電化製品フェチ
(水や電化製品を性の対象にしている人達)についての
ポルノ映画を監督している人と会ったのだが
サブカル視点での性表現者たちを応援したい筆者としては
これからはこういった人達の視点ももっと大事に見て育て、
将来に繋げるべきだと思う。
石井輝男監督にお疲れ様、有り難う、と言いたい。

**ちなみにあるサイト(アメリカです)でメンバーになってお金を払えばフェチポルノ作品が見られるそうで。そこのメンバーの出身地というのは、
1位 アメリカ
2位 ドイツ
3位 日本
となっているそう。既に日本にフェチ通がいる、というのは
ちゃんと国境を越えても理解されているようですよー

by flowfree | 2005-08-13 18:12 | film